クラブ・委員会ひろば

詳報=筑波大附属駒場高校戦
於:神宮第二球場 7月14日(木)10:00開始
海原会広報委員会の総力編集で、どの新聞より詳しく海城高校野球部の試合の様子をお伝えいたします。
〔試合前〕
都内有数の進学校同士の対決。筑波大附属駒場はここ数年早期敗退が続いているものの、これはくじ運の問題。現役東大野球部員の出身校としては海城とともに一大勢力を誇る。
文武両道に秀でる両校の勝敗の行方は?
〔序盤〕
海城打線は、初回から積極的に打って出て、連続四球のあと、田口君のダブル、竹内・将積両君のシングルで、3点をもぎとった。
2回も相手投手の不調をつき、四球、打撃妨害から中川、稲木両君のタイムリーで2点を加え、早くも5点リード。2回早々に先発投手をマウンドから引きずり下ろした。
投げては189cmの竹内投手と180cmの佐藤捕手という大型バッテリーが活躍。竹内君の二階から投げ下ろすような速球は筑駒の打者を翻弄。
〔中盤〕
更に攻撃の手を緩めず、4回に竹内君のタイムリー、5回に田口、稲木両君のダブル・シングルと続き、3点を入れて早くも、8対0と楽勝ムードが漂う、このままでいけば7回コールドの線まで見えて来た。
ところが6回、好投の竹内投手が突然乱れた。ボールが高めに浮いて投球リズムを崩し、2死のあとから四球を連発。2点を失い降板。
リリーフの是澤投手は予期せぬ交代に動揺したためか、力はあるものの球筋が定まらず、四球のあとの狙い撃ちという悪循環。6回は結局3失点。
〔終盤〕
突如、筑駒に流れが傾いた。
是澤投手の力投が続くが、7回は守備の乱れもあって更に2失点。6・7回で5点を失い、8対5。勝敗の行方は全く分からなくなった。
海城打線は1番を除く先発全員が安打を発つ15安打するも、2回に代わった相手投手がその後立ち直り決定打が出ない。6回以降は走者を出しても無得点の16残塁。
このピンチに現れたのが2年生左腕の新井君。粘り強い投球がチームの危機を救った。サウスポー特有の内角に食い込むシュートは鋭く、度胸よく投げ込む姿は、実に頼もしいもの。8・9回と走者は出したが外野の好守にも助けられ、8対5のまま逃げ切り。海城高校の勝利となった。
「猛暑で投手のスタミナが心配。継投をはじめとする選手交代があることを考えておきたい。内・外野共に守備は先ず先ずだった」とは応援歴50年を超える大OBの言葉。苦しんで手にした勝利に学ぶことは多く、1勝以上の価値があったはず。今回の経験をぜひ次戦に生かしてほしい。
〔スタンドにて〕
今年も大勢の在校生、野球部員、校友の皆さんがつめかけた。吹奏楽団の熱く力強い響きと相俟ってスタンドが一体にまとまり、大変な盛り上がり。選手父母会のお母様方の応援、サポート体勢は、今年もみごと!試合開始前にはメガホン、団扇を配り、お茶や勝ち割りの氷を用意するなど、心のこもった対応にただただ感動。
今回、海原会として選手父母会へ「氷代」として金1万円を用意。都合で徳光会長、立石副会長が欠席されたため、安藤・石原両副会長が稲木主将の母上である父母会長に代行で渡した。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 T
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海 城 3 2 0 1 2 0 0 0 0 8
駒 場 0 0 0 0 0 3 2 0 0 5
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3回戦は7月17日(日)10時より、神宮第二球場にて都立小松川と対戦。
皆さんのご来場をお待ちしております。
写真上段:メンバー表
写真中段:初回の攻撃
写真下段:吹奏楽団
取材 石原長夫(昭和33年卒)・安藤浩(昭和34年卒)
写真 池内宏(昭和33年卒)・杉山紘千佳(昭和36年卒)
構成 国井信男(昭和62年卒)
海城OB御用達の店
中野のとある飲食店。
生徒会同期の横川と訪れると、奥の方から「よう」という声。
3つ上のラグビー部OBの清水さんがすでにいらっしゃいました。
しばらくすると、「おう、お疲れ!」とラグビー部OB会前会長の川村さん。
ここは海城OBの集う場所。ラグビー部と生徒会OBが多いですが、クラス会の2次会としても利用されています。
ある意味、毎日が海原会懇親会。夜な夜な海城OBが酒を酌み交わしています。こういう場所は他にもあるのでしょうか。
写真:酔った横川がなぜか川村さんの肩をもみ始める
写真上 元生徒会副会長横川
写真中央 ラグビー部OB会・前会長川村さん
写真左 ラグビー部OB清水さん
撮影 国井
海城出身の大選手
海原会総会で海城出身の往年アメリカンフットボーラー3方とお会いしました。34年栗原さん、35年渡辺さんと宮内さんです。
栗原さんは36〜38年の日大の名クオータバックで連続全国制覇をなされ、ロング・ショートのパスを投げ分けとてもクレバーなオールジャパンの名選手でした。(写真中央)
渡辺さんは36〜39年のやはり日大のエースランニングバックでした。
栗原さんとのコンビは絶妙でパスにランに多彩なステップは芸術的でポイントゲッターでした。その後、大東文化大学のフットボール部総監督をもう半世紀近く就任されているそうです。(写真左)
宮内さんは渡辺さんと全く同時期の明治エースランニングバックでした。渡辺さんとは全くタイプの違う、低い姿勢で鋭くヤードを獲得するタイプでファーストダウン獲得時には決まってボールキャリアーでした。(写真右)
海城出身のフットボーラー(昭和33年〜42年頃まで)は数多く、関東学生リーグではフットボール部無きフットボーラー産出高として評判で、その数20人以上と記憶しています。(バスケット部・柔道部出身者が大半)
海城高校からこんな有名選手生まれたことを現役フットボールチームも誇りに思い、益々の精進を祈ってます。
<第18回 海城吹奏楽団定期演奏会>−感想− その1
連休最後の5月5日、ここ中野の空は澄み渡り、心地よい薫風が、頬をなでる。今年も恒例の母校吹奏楽団定期演奏会が、中野ゼロホールで開かれた。
多数のご父兄のなかに、セーラー服の女生徒も混じり、甲斐甲斐しくサポートするお母様方と相俟って、華やいだ雰囲気は、かっての、母校には見られなかった風景である。
今年も整然と並んだ団員の溌剌とした音の競演が始まった。例年の福島先生の巧みな曲の紹介、重厚な解説が、付く。
「ウイーンはいつもウイーン」と、ワインの新酒を楽しむような軽快なワルツで、始まり、「ハイ・ソサエテイ」で一気にニューオルリンズに飛ぶ。ジャズの香りを、ほんのり効かせた快調な出だしだ。
一転して、哀調を帯びたトロンボーンの響きが、「ロンドンデリーの歌」、お馴染みのダニーボーイのメロデイを奏でる。
フルート、クラリネットが、上手く締めて、その心地よさは何とも云えない。
次は、衣装も、楽譜台も、ミッキイマウスで飾り、夢のファンタジー、Disneyの世界に誘う。
佐藤先生の柔らかいタクトさばきで、トランペット、ピッコロ、フルート、チューバなど、金管、木管の絡み合いがコミカルな雰囲気を、うまく作りあげていた。
そんな中、メリーポピンズ役の妙齢な生徒とエントツ掃除役が、演奏を盛り立て、観客の笑いを誘う。
続いて、ライオンキングの主題歌「愛を感じてーCan you feel the love tonight」を高らかに歌い上げ、「メインストリート・エレクトリカル・パレード」の、金管楽器の奏でる見事なサウンドで、Disneyの世界を駆け抜けた。
=その2へ続く=
右画像
上段 リーフレット表紙
中段 フォトアルバムその1
下段 フォトアルバムその2
フォトアルバムは全4ページ
山本満男氏(昭和27年卒)作成
<第18回 海城吹奏楽団定期演奏会>-感想- その2
休憩の後は、「エスパーニャ・カーニ」。福島先生の解説で期待感が盛り上がり、佐藤先生のメリハリのついた指揮に応えて、団員諸君の力強く、豪快な響きがホール一杯に響き渡る。
男子校の吹奏楽は、その力強さは、お手のもの、その中に繊細な音色も取り入れて、絶妙に絡み合う様は実に見事だ。
最後は、組曲「百年祭」、福島先生曰く、学園創立120年の今年に因んでの選曲と言う。荘厳、華麗な金管の生き生きとした響きで始まり、最後は、打楽器の力感溢れる響きに、金管、木管の響きが、一体となって、一気にファンファーレに駆け上がる。
そして、万来のアンコールに応えて、我が海城に最もピタリとくる、「錨をあげて」で締めくくった。
地震災害の影響で、例年になく練習環境やその時間が、制約された中で、団員諸君のひたむきな演奏、本当にありがとう。気分爽快な一時でした。そしてこれは、団員OB, ご父兄、先生方の大いなるサポートがあることに、あらためて、感謝いたします。
予告! 「第19回 海城吹奏楽団定期演奏会」開催
1:日時、2012年5月6日(日)、14:00(予定)
2:場所、なかのZERO・大ホール (JR中野駅、徒歩約7分)
右画像
上段 フォトアルバムその3
下段 フォトアルバムその4
フォトアルバムは全4ページ
山本満男氏(昭和27年卒)作成
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。