クラブ・委員会ひろば

神宮での対城北戦
投稿者:広報委員会(昭和62年卒)
2021年7月12日(月)

昨年の独自大会は無観客試合であった。とはいえ、なんとか海城生の晴れ舞台を見ようとする海城OBたちが、駒沢球場のフェンス裏から覗き見るように観戦していた。
それから1年。今年は観客を入れての試合が実現した。

7月11日(日)神宮球場で海城と対戦したのは城北。海城と同じく中高一貫の男子校である。同じ男子の進学校とはいえ、城北は昨夏に都立小山台、秋に国学院久我山と甲子園の常連校に勝利している。その時の投手が今回のエースであり、彼は「東東京の逸材」に選ばれている実力者であった。

プレイボール!
海城のエースは渡辺くん。アンダースローで2度のWBCチャンピオンに貢献した渡辺俊介氏の子息である。父上に指導を受けたのかはわからないが、この大会からサイドスローへ転向した。
「お父さんゆずりか?」
「どっちかというと河原先生の投げ方を思い出すな」
応援スタンドに駆け付けたOBたちは思い思いに感想を漏らした。
「細身の彼はスタミナに課題があるが、波に乗れば力を出せる!」
とは、今年も多くの練習試合を観戦した事情通OBの言葉。

1回表城北の攻撃はランナーこそ出したが無難な立ち上がり。
1回裏海城の攻撃では、城北のエースが同じ腕の振りから繰り出す緩急のあるピッチングで海城打線を翻弄。1番打者は三振を喫する。その後はレフトのエラーから出塁すると、上位打線が食いついて、2点・1点とタイムリーヒットを重ね、3対0とリードした。

2回からは城北も得点するが海城も追加点を挙げる展開。お互い、走者はたくさん出すのだが、固い守備何とか切り抜けビッグイニングは作らせない。両者0点は3回のみで、毎回走者をためて小さく得点を積み上げていく展開となった。

点を取られたら取り返す展開で、5回までのところ、6対5で海城のリード。
城北のエースは4回で降板。力を残しての降板にも見えたが、海城打線が打ち崩したようにも見えた。しかし、2番手以降の投手も本格派で、つけ入るスキは見えてこない。

6回に入ったところで、応援席からでもわかるほどに渡辺くんに疲れが見えはじめた。このころからボールを外野に運ばれることが多くなる。
四球を出してからのセンターオーバーのヒットで同点。外野フライからのタッチアップでついに逆転を許す。

7回表城北の攻撃からは海城も継投策。それが奏功して無得点に抑える。その裏の海城の攻撃、4番の内野安打で同点に。6対6。
しかし、8回に再びリードを許すと9回にも1点追加で9対7と突き放される。
9回裏に海城が1点入れて追いすがるも、1歩及ばず、2時間半を超える熱戦むなしく、9対8での海城の惜敗となった。

渡辺くんはメディアも注目していたようで、ネットで検索してみると、大学でも野球を続けたいらしいことが書いてあった。
無念ではあるが、今日で高校野球は一区切り。残りの時間は次の夢に向けて大学受験を頑張ってほしい。

9回に登板した2年生の江口くんは、他の選手と比べてもひときわ体格が良かった。聞けば180センチを超えているのだという。来年までに球速の140キロ越えを目指すという。頼もしいことだ。

愛情野球部の夏は終わってしまったが、それぞれが次の目標に向けて始動している。
伸び盛りの後輩たちを、特等席から見守る特典が海城OBには用意されている。海城OBで良かったと思う瞬間である。

画像上 サイドスローの渡辺くん
画像中 応援の多さでは負けない
画像下 試合終了後、ねぎらいの拍手

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