クラブ・委員会ひろば

海原見学会「無言館」にゆく(2)
投稿者:山本 満男(s27年卒)
2012年10月31日(水)

塩田平にある無言館・信濃デッサン館はウォーキングコース「遊歩百選」
に入っている。見学会一行は無言館から約500m離れたデッサン館に
向かう。

一行の中に、あの元美術教師の草野先生もまじっている。いつもTシャツ
に自画像看板の先生が正装で来た。
先生!今日はまた どうしたの?と言ったら、「慰霊美術館だから喪服調で来たんだよ。カアチャンが何処の葬式に行くの?だって」(笑)

デッサン館は窪島氏が、若いとき私財を投げ打って集めた大正・昭和にかけて夭折された、村山槐多、関根正二、野田英夫、松本俊介、などの美術史に残る優れた作家の美術館です。
鑑賞後、コーヒー館の前で窪島氏を囲んでレクチャを始めた。
若い時の糞尿譚の話し、かと思えば無言館の絵で、九州の遺族が形見の絵を手放すのにためらい、いいと云ったり、いやだと云ったり、繰り返すそのたびに窪島氏は九州に行ったり来たり、の話し。遺族のお婆ちゃんが毎年千円送ってくれる話しだとか、全国行脚して収集した苦労話、彼の絵画を取り囲むドキュメントは涙あり、笑いありで面白い。

窪島氏は無言館についてこう述べている。
「遺族のことを思ったら観覧料はとれない。儲け主義と思われる」
そういえば、以前はお賽銭方式で、鑑賞後 気持ちのある人が出口の賽銭箱?に投げ入れて頂く、ことを知っていた。彼の心が揺れ動く。 というのは、劣化する作品の保全修復、人件費の事など。遂に涙をのんで観覧料を取ることを決断した。昨年のことだ かと思う。

紅葉の夕暮れになった。残ったメンバーで記念にハイ・パチリ。古刹をめぐり、老舗のソバ屋で予想外の大盛りにタラフク、無事終了した。

写真
上 窪島氏を囲んでレクチャ
中 窪島氏とデッサン館前で
下 古刹・前山寺境内で

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