同期会・同窓会ひろば

【平成11年卒】『応仁の乱』の著者、再び新たな本を出版
既に御存じの方もいらっしゃると思いますが、今年4月、私の友人である呉座勇一君(平成11年卒)が新たな本を出版しました。『令和に生かす日本史』(扶桑社新書、1,000円+税)です。
呉座君はこれまでに数々の本を著しております。特に、2016年に執筆した『応仁の乱―戦国時代を生んだ大乱』(中公新書、900円+税)は、48万部を突破する大ベストセラーとなりました。
日本の歴史で活躍した人物や日本史上の有名な事件などから、令和の現代におけるビジネスのヒントや生き方の指針を得るーーこういうビジネス書は少なくないです。しかし本書は、3つの点で他の書籍などと一線を画しております。
第一に、「創作の排除」です。ビジネス本では、実際にはフィクションだが史実と誤解されて紹介されている話が少なからずあります。本書ではそういう創作を排除し、歴史的事実から教訓を探っております。
第二に、「意外な人物像」です。歴史上の有名な人物に関して一般読者が持つイメージは、歴史小説やドラマなどの影響を強く受けており、必ずしも史実どおりではありません。本書では、史実を読み解いた結果判明した有名な人物の意外な一面などについて紹介しております。
第三に、「社会構造への注目」です。「歴史に学ぶ」系のビジネス書では人物に焦点を当てがちですが、本書ではそれにとどまらず、日本社会がどのような特徴を持ち、またどのように変化していったかについて、三つの切り口から取り上げております。
某政党の党首も推薦している本書、同窓生の皆様、もし興味を持たれた方は、ぜひ書店に行かれて、本書をお買い上げいただきますと幸いです。
また、呉座君は上述の著書以外にも、『日本史 敗者の条件』(PHP新書、1,000円+税)、『動乱の日本戦国史―桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまで―』(朝日新聞出版、810円+税)、『戦国武将、虚像と実像』(角川新書、940円+税)、『頼朝と義時―武家政権の誕生』(講談社現代新書、1,000円+税)、『日本中世への招待』(朝日新書、850円+税)、『陰謀の日本中世史』(角川新書、880円+税)、『戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―』(新潮選書、1,500円+税)、『一揆の原理』(ちくま学芸文庫、1,000円+税)など、多くの本を世に送り出しています。これらの本も、よろしくお願いいたします。
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。