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【平成11年卒】『応仁の乱』の著者、大河ドラマの時代考証の担当に!
私の友人である呉座勇一君(平成11年卒)が、このたび大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を担当することになりました。
これは、去る11月21日(土)、NHKの番組公式ツイッターで発表されたものです。
現在、国際日本文化研究センター助教である呉座君は、2016年に『応仁の乱-戦国時代を生んだ大乱』(中公新書、900円+税)を世に送り出しましたが、同書は48万部突破の大ベストセラーとなりました。また、今年に入ってからも、『日本中世への招待』(朝日新書、850円+税)を著すほか、講談社刊行の学習まんが『日本の歴史』(全20巻)でも監修を担当(第6~9巻)するなど、大活躍を見せております。
今回呉座君が時代考証を担当する「鎌倉殿の13人」は、鎌倉幕府の第二代執権である北条義時が主人公です。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか――新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描くドラマです。脚本は三谷幸喜さんが担当、主人公の北条義時は、小栗旬さんが演じます。
NHKの発表を受け、呉座君は「時代考証は、三谷さんの台本を読んで事実関係とか言葉遣いの間違いを指摘したり、『この時代の慣習ではあり得ない』などと意見を述べたりする仕事。とはいえ、脚本家と時代考証は対立関係ではない。面白いドラマを作るという目標は同じだから、『こうしたら良いのでは』という建設的な提案もしていく。あくまで裏方だが、よりリアルな歴史ドラマになるよう尽力したい」と、さっそく意気込みを述べております。
なお、今回の時代考証は、呉座君の外、坂井孝一氏(1958年生まれ。創価大学文学部教授)及び木下竜馬氏(1987年生まれ。東京大学史料編纂所助教)も担当されるとのことです。
「鎌倉殿の13人」は、2022年1月放送開始(予定)です。今から放送が楽しみですね。
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。