同期会・同窓会ひろば

愛のない暮らしは辛い
投稿者:瀧本喬(昭和36年卒)
2018年6月14日(木)

「みんな、幸(しあわせ)の反対は何か、知ってますか」――6月2日、母校の教室の一室を借りて行われた36会の総会。齋藤邦雄君が、いつになく改まった口調で、こう切り出した時、参集した36年卒業の28人は一瞬、「ハテ?」といった表情でした。「そりゃ、不幸(ふしあわせ)だろう」「それとも不安か?」「金欠もあり得るな」と思いは様々でしたが、齋藤君いわく、「幸の反対は辛いんですよ」
 そして話は「幸の尺度」へとつながります。人によっては、現役時代の「幸」は地位や年収が重要だったかもしれません。齋藤君によると、現役を引いて年齢を重ねるとおのずと「幸の尺度」も変わり、健康、教養と教育、心友信友の有無、愛などが大事になる。「今日、用事があり(教養)、行くところがある(教育)ということは、目標・目的をもって外出するということ。つまり家に閉じこもらない。そうすればやる気も出るし、新しいことに挑戦する
意欲もわいてきます」と齋藤君。
 今の時代、目標、目的もなく外出していると誤解を招く恐れがありますが、「小人、間居して不善を為す」とも言います。やはり外の空気を吸うことは健康をもたらし、旧友との交流で心友信友もできるかもしれません。
 問題は愛です。年齢に関係なく愛のない生活は辛い。ただ、「こちらが愛を思っても、しばしば向こうは迷惑がっていることがあり難しい」(齋藤君)。確かにこれは辛いですが、趣味や散歩など何かに情熱を持つことも愛であり幸につながると、齋藤君は言います。地域の老人会やゴルフ同好会など地域活動に多忙な同君は、手帳が予定でビッシリだとか。「外ではいろいろやっているけど、家庭では何も貢献していない」という苦情もあるようで、家にいるときは、自分でできることは自分でやるように心がけているそうです。
 健康や愛にも関わりますが、以下は36会会長、山田雅康君の体験談です。今年になって、奥様が病気に倒れ入院を余儀なくされた同じ時期、同居している義理の母も足の骨折で入院。3人暮らしのところ俄かに1人暮らしを強いられた由。「男1人で何もできない。しみじみ妻の有難さ、家族の暖かさを感じました。私たちの年齢になると、いつ病気に襲われるかわからない。日頃の健康、愛のある生活の大切さを片時も忘れずに大事にしましょう」と実感と共に話していました。
 一方、こちらは金澤三則君。病気を抱え体調万全とは言えないながら、毎朝、自宅周辺を10キロほど走り、戻ってからはバードゴルフ(ゴルフをミニ化したもの)に励むといいます。「それじゃ、一日、グッタリだろ」との声には「全然、平気だよ」という答えでした。
 これを受けて、金子宣男君が「このところ、知っている人が亡くなったというニュースが多い。我々はせめて米寿まで頑張ろう」と激励の一言。その他、総会では、例によって“いつの間にかイベント部長”の齋藤君の骨折りで、今年の秋にも伊東界隈に繰り出すことを決定。感謝。最後に副会長の重武茂任君が「近ごろは変に気を使う人間がいるせいか、いろいろなことが世の中に起きている気がする。誰に気を使うこともない、この集まりを大事にしましょう」と締めくくり、一同、この後に開かれた海原会総会に出席。さらに十数人が四谷あたりに繰り出したのは恒例のことです。

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