同期会・同窓会ひろば

矢作由美先生(数学科非常勤講師)ご退職
投稿者:川崎真澄(教員卒)
2012年3月16日(金)

数学科の紅一点としてご活躍頂きました非常勤講師の矢作由美先生がこの三月でご退職されることとなりました。
先生のご専門は解析学。
本校ご在職中は、高校二年生および三年生をご担当され、受験指導はもとより、数学の深遠さを、奇をてらうことなく生徒へ伝えるお力には定評のあるところでした。
矢作先生に救われた、あるいは数学の魅力を教えて頂いた生徒は少なくないことでしょう。
同僚として、職員室に先生を訪ねる生徒たちの多さと、一様にほころぶ彼らの笑顔を目にして大いに尊敬するところです。
四月からは世田谷区の東京都市大学(旧武蔵工業大学)にご転出されます。新天地でのご活躍を願わずにはおれません。
さて、その矢作先生のご退職を記念して、この日(15日)は記念談話会が行われました。
これは矢作先生が所属されている数学科教員有志6人からなる勉強会(現在は「ポストモダン解析学」を講読)の成果報告を兼ねたものです(写真1は有志の面々。左から北村先生、平山先生、矢作先生、宮崎先生、小澤先生)。
矢作先生は「フレドホルム型の積分方程式」の解の存在と一意性を発表されました。
発表中、とりわけ耳目を集めたのが、これをほぼ高校数学の知識だけで明快に解説された点です。
聴衆の一人であった編集子は勉強会の有志ではありませんが、数学教育上の示唆を受けることが少なくなく、大いに勉強になりました。と同時に、多くのインスピレーションの湧く発表でもあり、その点においても大変に貴重な時間を過ごせました。
勉強会終了後、先生を交えて食事会を行い、矢作先生の本校へのご尽力を労いました(写真2。左から宮崎先生、矢作先生、平山先生、大和先生)。
幸い、今後も勉強会には来校される由。先生と数学科の友好の灯は点り続けます。
ともあれ、矢作先生、お疲れ様でした。
なお、矢作先生は18日の本校卒業式にご参加されるご予定であることを付記しておきます。
(矢作由美先生ご退職記念数学科談話会)
プログラム(於・第五会議室)
14:30~14:45 小林先生 ノルム空間と一様収束
14:45~15:00 小澤先生 バナッハ空間
15:00~15:15 宮崎先生 不動点定理
15:15~16:00 矢作先生 海城での思い出と、フレドホルム型積分方程式の解の存在と一意性
質疑応答

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